日銀の為替介入がありましたが。。。効果はさっぱり。。。
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2022年9月15日、日銀は「レートチェック」を行いました。
※ レートチェックとは
中央銀行が民間銀行に今のレートはいくらか調査することです。
為替介入の前段階として実施される、というイメージがあります。
ですが、レートチェックをしたからといって、必ずしも為替介入が行われるわけではありません。
そして、9月22日(木)に円買いの為替介入が行われました。
いやぁ、こんなタイミングで介入するとは思っていませんでしたから。
かなりびっくりしました!
為替市場もそうとう驚いたようで、一気に円高が進みましたね。
146円目前から140円ちょうどくらいまで円高になりました。
一気に6円近く円高が進んだわけです。
さすが、超強力な資産家だけあります。
こんなに為替を動かせる存在は、そうそういないと思いますよ。
ほんとに。
為替介入の規模は3兆円とも3.6兆円とも言われています。
かなり大きい規模のようですね。
さて、効果があったかと思われた為替介入ですが。。。
5日が経過した26日。為替レートは戻ってきました。
144.5円まで戻ってきているんですよ。
これは予想通りでした。
為替介入でぐっとドルが安くなり、絶好の押し目買いの場面を作り出してしまいました。
これだけ日米の金利差があり、まだまだ広がっていきそうなときに、為替介入は一瞬の効果しかありません。
今回の為替介入では、2つのことが分かりました。
- 日銀は本当に為替介入をするつもりがあること
- 為替介入をしても元のレートにもどること
本当に為替介入をしたことで、今後しばらくは口先介入でも効果が出そうです。
「もしかすると、介入してくるかもしれない」と思わせれば、円高にする効果はあります。
その点では介入して良かったと思います。
ですが、結局、価格が維持できずに戻ったということで、投資家には安心感をもたらしました。
為替介入=ドル買いのチャンス、という図式を明確にしてしまいました。
今後、非常に為替介入はしにくくなったと思います。
対処療法ではなく、根本的に日本を建て直さないと、この円高はどうにもならないような。。。
そんな気さえしています。